成長すると骨が減る?

 

人間の骨も新陳代謝が必要で、約3年で生まれ変わります。これは骨を作る骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞が常に働いて作り変えているからです。骨の新陳代謝は30代ごろまでは骨を作る働きの方が大きく、30代以降は骨を作る働きと骨を壊す働きが同じぐらい、40代以降になると骨を壊す働きの方が大きくなり骨量は減って来ます。 では、骨を作る働きの方が大きい成長期に骨の数が増えるのかと言えば、そうではありません。骨の数は増えるどころか減るのです。 幼児の関節の骨は骨幹と骨端という部分が分かれていて、すき間には軟骨があります。骨の成長が止まるころにすき間の軟骨が骨に変わっていき骨幹と骨端がくっつきます。 このため幼児の骨の骨の数は305個くらいですが、大人になると200~206個に減ってくのです。 成長するのに減るというのは不思議ですね。